同じような事故(更新:11/5)

ある、6月の天気のいい日。一台の車が積載車で運ばれてきました。一目で板金修理と分かったので板金担当の上司へと引継ぎ、私は自分の仕事を続けました。

次の日、また一台の車が積載車で運ばれてきました。これも一目で板金修理と分かります。その日は私の仕事は全て終わり、先輩の作業のヘルプをしていたのでその車をお預かりする手続きが終了後、私が保管場所へと移動しました。

そこで目に入ったのは、昨日入庫して板金工場へ回送待ちのST20#セリカ。アレッ?今日入庫して今自分が運んできたJZA80スープラと同じ場所が同じように壊れてる・・・

事務所に戻り、二台の入庫カルテを見るとどちらも運転席側ドア交換とヒンジ周辺のフレーム修正。

何の気なしに上司に聞いてみると、やはり同じような事故だったようです。

それは、立体駐車場にてバックで駐車する時に運転席のドアを開けて外から後方確認をしながら幅寄せしていた際に、ドアを開けすぎて立体駐車場の支柱にドアを持っていかれた事故でした。

それもドアに鋭角にぶつかった為、ドアが全体的に車両前方へ移動してしまい、閉まらなくなったのです。しかも、どちらともラ○ックス(当時)の駐車場で。

いたい、痛すぎる・・・

セリカのお客様は車を中古で買って、まだ間もない。それまで乗っていたのがセダンだったので、2ドア車ゆえのドアの長さの計算が出来なかったそうです。

スープラのお客様はずっとそうやって運転してきたそうですが、80特有のサイドシルの厚みの為、やや大きくドアを開けていたそうです。

自分もそうなのですが、人の運転には癖があります。無くて七癖。自己流の運転でも事故が起きなければいいのですが、癖が原因で事故が起きた場合、そうも言ってられません。

「よく、教習所乗りなんて馬鹿にするけど、教習所ではドアを開ける運転は教えられなかった筈だよね。もう一度、改めて基本を見つめてみよう」

とおっしゃっていたスープラの中年の男性のやり切れないと言わんばかりの微笑を思い出します。

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